周口店猿人遺跡
北京近郊にある世界遺産と言えば、万里の長城が有名です。だけどほかにも有名なところがあります。そう、それが周口店猿人遺跡です。北京原人の発掘現場です。
北京在住の日本人からは「行く価値のないがっかり遺跡」などと聞きました。ならばいいところを知る前に、早いうちに行くしかあるまい、と思って行きました。
行き方
地下鉄9号線で郭公庄駅まで
地下鉄房山線で蘇庄駅まで(1時間弱)
房38路バスで周口店路口まで(1時間弱)
大きな道路に沿って歩いて15分
北京市内からだと大体3時間ぐらいかかります。
中国の人に話したところ、「タクシーで行く方がいいよ」と言われました。私もそう思います。
みどころ
入り口にあるこの題字、郭沫若の筆によるものです!
興奮しますね。
踏切を渡ると、もうすぐです。鉄道は通っていて周口店駅もありますが、貨物だけの取り扱いなので人はここまで来られません。なんと不便な…。
踏切周辺には石碑がありました。「人類文明之脈源 周口店」。日本人はわかりますが、英語表記はありません。ピンインのみです。
駅前には広場があります。北京市方面へのバスが発着します。
広場の周りには絵や彫刻が飾ってあります。
行ったときは正門は工事中で、隣の通用門のようなところから出入りしました。
遺跡周辺は公園です。小高い丘になっていて、遊歩道が整備されています。
公園内には科学者記念園というのがあります。科学者たちの眠るお墓です。脈絡ない公園です。
原人が住んでいた時代の動物たちのモニュメントも飾られています。ごみ箱が大きいのではありません、象が小さいのです。
中国ハイエナ、だそうです。
展望台もあって、見晴らしが少し良いです。この日は空気が悪かったため、見通しがよくありませんでした。
剣歯虎だそうです。
遺跡発掘の実習を行う場所もありました。長い間、使われた形跡がありませんが…。
ほかに体験コーナーもあって、原人のように狩猟体験ができるゲームコーナーがありました。ボールを投げてスクリーン内の動物に当たればポイントがもらえます。
小川も整備されていました。
肝心の北京原人発掘場所は現在、絶賛工事中でした。入れなかったのに、満額の入場料を取られました。さすが、筋金入りのガッカリ遺産…。
工事現場に入るときは安全帽をかぶりましょう。鼻の描き方が適当です。
「保全工事のため、2016年7月15日から発掘地点は暫時閉鎖、参観できません、なにとぞご了承を!」
行ったのは2017年4月ですから、ずいぶん長い工事です。いつ終わるか聞いたけど、わからないとのことでした。
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