中国鉄道博物館正陽門館(本館)

中国鉄道博物館正陽門館(本館)は前門にあります。旧京奉線の正陽門東駅の駅舎を使っています。

入り口の少し北側にあるチケット売り場で入場券を買います。

入り口の金属探知機を経て入ります。

入ると大きなレリーフが迎え入れてくれます。左から蒸気機関車、電車、高速鉄道が描かれています。後ろの駅舎の様子もあって、時代とともに発展の様子がわかりますね。



1881年に作成された中国ロケット号、または金龍、龍号とも呼ばれました。

中国大陸の鉄道網は当初、欧米列強および日本によって敷設されました。台湾の鉄道についても紹介があります。

写真で見てお分かりのとおり、動くSLの車輪の模型です。バックには車輪の大きさに合わせた車体の写真もあります。

1865年、北京の宣武門に0.5kmの遊覧線が敷設されたのが、中国に鉄道がもたらされた瞬間です。その後、無許可だったため数年で撤去された呉淞鉄道が敷設されました。ちゃんと紹介されています。


北京の環状線も紹介されています。かつては今の地下鉄2号線の地上部に鉄道が走っていました。

当時の駅の様子が再現されています。


1番線は「第一月台」と書いてあります。「月台」はプラットホームの意味です。しかし今の中国大陸では站台といいます。台湾やシンガポールでは月台といいます。かつては中国大陸でも月台と言っていた様子が見てとれます。

割と大きな模型があります。それぞれ毛沢東号、朱徳号の機関車です。

毛沢東号の大きなヘッドマークが掲げられています。


北京駅完成時の様子が紹介されています。1959年9月15日のことでした。前々日には周恩来、朱徳が、前日には毛沢東と劉少奇が訪問しました。

90年代に使われていた時計塔の時計も展示されています。

内燃機関車1号機完成時の様子です。

入り口上の証明にも中国鉄路総公司のマークがあります。

真ん中の銅像は中国鉄道の父、詹天佑です。

2階に行くと内燃機関車の時代に入ります。

10分の1の模型があります。無蓋貨者と高速鉄道が並走しています。

高速化の時代に入ります。

短命に終わった中国製初の高速鉄道、「中華の星」の紹介もありました。実車は東郊館にあります。


動車組、いまの高速鉄道の紹介があります。


10分の1ともなるとかなり迫力があります。

今や実物もない機関車の写真が多くあります。


高速鉄道の技術が中国の自主設計だと紹介されています。

チベット鉄道の紹介もあります。


「中国共産党総書記、国家主席、中央軍事委員会主席の胡錦濤におかれては青蔵鉄道開通テープカットにて使われたはさみ」

高速鉄道体験コーナー(10元)もあります。ちびっこが多いです。

高速鉄道の紹介はかなり多めです。

最近(2017年)話題の一帯一路とかかわりのある、ヨーロッパと中国を結ぶ貨物鉄道網の説明もあります。

中国の鉄道網地図です。1989年に出版された地図と書かれてあるのに、チベット鉄道や台湾新幹線も書かれています。

「中国の鉄道の明日はより美しくなる」

3階にも展示がありますが、小さな特別展といった感じでした。華僑が世界各地で作った鉄道の紹介もされています。


地下には映像や各地の高速鉄道の駅の模型がありました。駅の模型はちゃんとしているのに、置かれている列車の模型がとても細く作られていました。ぞんざい…。

軌道の展示もありました。

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