アルゲ・バムとケルマーン
2015年、イランの旅行中にたまたまケルマーンとアルゲ・バムに行きました。当時は外務省から退避勧告が出ていた地域です。いま(2019年)は危険度が引き下げられたものの、意外と旅行記が見つかりません。備忘録のつもりで書き残しておきます。
経緯
2015年の夏休み、イランのマシュハドから陸路でトルクメニスタン、ウズベキスタンに行こうと思っていたのですが、直前にトルクメニスタンのトランジットビザの取り扱いに変更があり、事前代理申請ができなくなりました。テヘランのトルクメニスタン大使館では5日間のビザを取るのに10営業日必要といわれ、あきらめてイラン一周のたびに出ました。
途中、マシュハドからヤズドに行く際、直通列車がなく、ケルマーン経由になりました。旅行代理店の人に聞いたら、乗りかえなしで行けると聞いたのですが、結局列車はケルマーンどまりでした。
途中、バフク(Bafq)という駅で降りるとすぐに乗換えができたようですが、何も知らない街で夜半から夜明けにかけて列車を待つよりは、ケルマーンで日を過ごしたほうが安全だろうという列車内の人たちの助言(何人かで話し合ってくれた)され、それに従うことにしました。
なお、ケルマーンは『地球の歩き方 イラン』には載っていませんが、“Lonely Planet Iran”には載っています。バフクはどちらにも載っていませんので、私もその判断に従いました。なお、ホテルは2件あり、1泊40ドルほどでした。ツアーも1日タクシーを借り切って40ドルほどだったと記憶しています。
ケルマーンへの列車
マシュハドからケルマーンへは列車で1本、10時間程度の旅でした。値段は寝台車で2000円程度だったと思います。夜行列車でした。 途中、ナマズ停車(夕方にある駅のモスクでお祈りするためだけの停車)もありました。 イラン人はフレンドリーなので車内で友人もできました。車両自体は中国製でした。最後尾には軍用車両もついていました(こういうのは撮ってはいけない)。
アルゲ・バム
タクシーで片道2時間、たどり着いたアルゲ・バムは震災にあってからユネスコの危機遺産として登録され、修復作業が進んでいました。私が行ったときは一部修復中の箇所があったものの、ほとんどがきれいな状態になっていました。
私が行ったときは日中でかなり暑かったせいか、ほとんど観光客もいませんでした。ほぼ貸切状態で見て回れました。売店などがないため、食料品は手に入りません。前もって水を持っていきましょう。水道はあるので顔を洗わせてもらいました。
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